こんにちは。こうです。
今回は、コンクリート技士の試験によく出題される「圧縮強度の合否」について紹介します。圧縮試験は合計3回実施した後、合否を判定します。供試体(試験体)は事前に3本準備しておきます。圧縮強度の合否判定基準は、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)に規定されています。以下の①,②を両方満たす場合に、試験合格となります。
【判定基準】
①1回の試験結果が呼び強度の85 %以上
②3回の試験結果の平均値が呼び強度以上
なお、圧縮試験の方法については、JIS A 1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)を、圧縮試験体の作製方法については、JIS A 1132(コンクリートの強度試験用供試体の作り方)を御参照ください。
例題 呼び強度24のレディーミクストコンクリートの圧縮試験結果が下表の場合、
JIS A 5308の規定に照らして、合否を答えなさい。

[解き方] ロットAとロットBについて、各数値が85%以上あるかどうか、平均値が
24以上あるかどうかを計算し、合否を判定します。
計算値は小数点第二位を四捨五入して小数点第一位まで求めます。
呼び強度24の場合、85%は24×0.85=20.4(Nm㎡)です。
ロットA 不合格
1回目 23.3 > 20.4 OK
2回目 22.4 > 20.4 OK
3回目 24.5 > 20.4 OK
平均値 (23.3+22.4+24.5)÷3 = 23.4 < 24 NG
平均値が呼び強度24以上ではないため
ロットB 合格
1回目 31.4 > 20.4 OK
2回目 20.6 > 20.4 OK
3回目 26.9 > 20.4 OK
平均値 (31.4+20.6+26.9)÷3 = 26.3 > 24 OK
1~3回目の試験値が20.4以上 かつ 平均値が24以上のため
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