こんにちは。こうです。
コンクリート技士の試験に頻繁に出題される計算問題「配合計算(調合計算)その3」について紹介します。今回は、フライアッシュ(混和材)を使用するケースです。
フライアッシュは、ポゾラン反応(セメントの水和反応によって生成される水酸化カルシウムと反応)により、コンクリート組織を緻密化させます。
フライアッシュは、セメント、高炉スラグ微粉末と同様に水結合材の一種です。
例題 水 172kg、フライアッシュ42kg、空気量4.5%、水結合比 48.0%、細骨材率47.2%
の場合において、単位容積質量(kg/㎥)を求めなさい。それぞれの密度(kg/㎥)は
水 1.00、セメント 3.15、細骨材 2.62、粗骨材 2.68、フライアッシュ2.25とする。
[解き方] 計算表を手書きし、問題文の数値を書き込みます(黒字部分)。

W(水)は、密度1.00kg/㎥なので、容積は172L
Air(空気量)は、1000×4.5%=45L
FA(フライアッシュ)は、密度2.25kg/㎥なので、容積=42kg÷2.25kg/㎥ ≒ 19L
水結合材(C+FA)は、172÷(C+FA)×100=48.0 C+FA=172×100÷48.0≒358kg
C(セメント)=358-42=316kg
Cは密度3.15kg/㎥なので、容積 = 316kg÷3.15kg/㎥ ≒ 100L
S+Gの容積は、1000-172-100-19-45 = 664L
S/a 47.2%なので、S÷664=0.472
S=0.472×664≒313L G=664-313=351L
S(砂)は、密度2.62kg/㎥なので、質量 = 2.62×313 ≒ 820kg
G(砂利)は、密度2.68kg/㎥なので、質量= 2.68×351 ≒ 941kg
単位容積質量は、172+316+820+941+42=2291kg/㎥
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