こんにちは。こうです。
コンクリート技士の試験に頻繁に出題される計算問題「配合計算(調合計算)その2」について紹介します。今回は、砂(細骨材)の表面水を考慮するケースです。
砂が湿潤状態にある場合、砂の表面水率(%)から砂の表面水量(kg)を計算した後、単位水量(kg)からを表面水量(kg)引き、さらに砂の質量を補正することになります。
例題
水 175kg、空気量4.5%、水セメント比 50.0%、細骨材率48.0%、砂の表面水率は2.0%の場合において、単位容積質量(kg/㎥)を求めなさい。それぞれの密度(kg/㎥)は、水 1.00、セメント 3.15、細骨材 2.62、粗骨材 2.68とする。
[解き方] 計算表を手書きし、問題文の数値を書き込みます(黒字部分)。

W(水)は、密度1.00kg/㎥なので、容積は175L(砂の表面水を考慮せず)
Air(空気量)は、1000×4.5%=45L
W/C 50.0%なので、175÷C(kg)=0.50 C=350kg
C(セメント)は、密度3.15kg/㎥なので、容積=質量÷密度 = 350kg÷3.15kg/㎥ ≒ 111L
S+Gの容積は、1000-175-111-45 = 669L
S/a 48.0%なので、S÷669=0.48
S=0.48×669≒321L
G=669-321=348L
S(砂)は、密度2.62kg/㎥なので、質量=密度×容積 = 2.62×321 ≒ 841kg(表面水含)
G(砂利)は、密度2.68kg/㎥なので、質量=密度×容積 = 2.68×348 ≒ 933kg
S(砂)の表面水率は2.0%なので、Sの表面水は 841×0.02≒17kg であり、
W(水)は、175-17=158kg、表面水を除いたS(砂)は、841+17=858kg
単位容積質量は、158+350+858+933=2299kg/㎥
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